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「ごめん、滝谷君。ノート貸してくれない?」
三上がいつもの笑顔で俺に話し掛けてきた。
「また?まぁいいけど……」
「いつも悪いわね。数学の時間っていつも眠くなるのよ」
「ふーん。はい、これ」
俺はカバンから数学のノートを見つけ、それを三上に手渡した。
「ありがと!」
三上は満面の笑みを浮かべ、俺からノートを受け取った。
下らない。
なんで俺がこんなこと……。
まぁいい。
さっさと済ませて……なんだあれ?
あいつ……ドアにしがみついてなにやってんだ?
俺を見てるのか?
「………っ!」
少女は俺と目があった瞬間、その場から走り去った。
なんだまたあいつか。
最近よく見かけるが…。
リストには載ってないな。
余計な仕事は作りたくない。
ほっとくか。
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