羨望

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ああ、まただ。君は今日も飛んでいる。 雨の日だろうが関係無く、その綺麗な羽を広げ、キラキラと光る鱗粉を撒き散らしながら君は、飛ぶ。 しかし月日が経つ事に羽は所々傷つき、飛び散る鱗粉すらも、無くなる。 だがそれでも君は飛ぶ。いつか天にでも届きそうな勢いで。 止めてくれ。もうそんな痛々しい姿は見たく無い。 けれども君は飛び続ける。 思わず目を細めてしまいそうになる程輝きながら、その生命が尽きるまでずっと……
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