陵辱、蹂躙そして欺瞞

2/9
前へ
/161ページ
次へ
葵 Side 走った 走った 情事後で足も下腹部も腕も 全てが倦怠感に包まれて、 幾度となく転びそうになったけど 兎に角、走った きっと、周りの人間から、こんな姿と走り方で夜の繁華街を走ってるなんて 滑稽に見えるだろうな そんな事を大脳新皮質の隅で考えながら 走る 今は、もうご主人様のお側にいたくないから 否、いるべき理由が見つけられないから だって、捨 て ら れ た 飽きた、って言われた 本当に、捨てられた 其の言葉がずっと蜷局を巻いて、俺を締め付けてくる
/161ページ

最初のコメントを投稿しよう!

293人が本棚に入れています
本棚に追加