陵辱、蹂躙そして欺瞞

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葵さんを傷つけないように、優しく問いかける 「それで行く宛もないとか…?」 その言葉にびくりと反応して葵さんは息を漏らす 「………っ」 口元へ近づかないと聞こえないような細い声が全てだった そして、葵さんが待ちに待ってたこの一言…… 「それなら俺の家来ない?そんなんじゃ寝るとこ困るでしょ、」 ほら、 凄い救われたような、暗黒の世界に突然閃光が走ったような顔してる さっきまでは絶望にうちひしがれてた、って感じだったのに、ね こんな男の、たった二言三言を うん、とも返事する間もなく承諾しちゃう俺の目の前葵さん そういうとこが無防備、なんだって だから、あの店のオーナーの言ってる事ホイホイ信じて無理矢理他の男に犯されて(でも、そういう素質がありすぎる葵さんも悪いと思う) それで、今まで散々他人に良いように使われてたんでしょ? でも、今は、俺がいる 俺がこれ以上、葵さんを汚さないようにして(塗りたくられた傷は治しようがないけど) 今は俺だけ、だよね…? 俺だけが、葵さんを汚せるんだよね?
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