陵辱、蹂躙そして欺瞞

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人目を避けて 少し暗い路地を歩く 2人いるのに、俺の足音しか聞こえないから少し寂しい でも、自分の背中に覆い被さってる体温が愛おしくて、家までの長い道のりも苦ではなかった まぁ、葵さん自身もそんなに重くないしね 首にかかる吐息が安定してきたから、寝ちゃった……? 「葵さーん…?」 「………ん、ぅ…」 うとうとしてるんだ 可愛い 「もうすぐ俺の家着くからね」 「………………んっ」 返事かどうか分からないような唸り声も愛おしいって思う 自分で言うのもあれだけど 俺、結構重症だ 家着いたら寝ちゃってるかなぁ それはそれで良いけど 葵さんが可愛すぎるから、 ちょっと我慢出来ないかもしれないなぁ そんな不逞な事を平気で考えながら、帰路を急ぐ 人通りの少ない通りの街灯も、どんより湿った空気も全部 俺と葵さんをの事を認めてくれてるみたいで、足取りが軽くなった
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