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「…あお、いな…う、は……愛、してる、信じ、て、る
や、からう、はの言うこ、と何
でも聞く、ねんで……」
上手く回らない舌が恥ずかしいのか、俯いてボソボソ、独り言の様に言う両頬は薄い薔薇色で、
その下には慎ましい微笑…
その造形をずっと見ていたい
この儘ずっと、葵ちゃんを此処に閉じ込めておきたい
葵ちゃんの笑顔、艶やかな黒髪、真っ白な肌、体のパーツ全てを誰にも見せたくない
否、見させない
だからこうして葵ちゃんを閉じ込める
そうしないと俺が嫉妬に狂いそうだから
俺がしてる事は、きっと葵ちゃんが言う様な愛とか恋とかいう感情じゃないと思う
もしそれが愛だとしても、
歪み過ぎて、
形が変わって、
汚い感情もついてきて………
俺はこんな形でしか、自分の感情を伝えられないんだ
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