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「…ごめん。
ちょっと大きな声だしすぎた…」
僕が謝ると、進はポツポツとしゃべりだした。
「真尋の家に来る途中にな、男に絡まれてる女の子がいたんだよ」
「うん」
「ちょっとそれを見たら、それが木村だったんだよなー」
「ええええ!?
なっ、なにもされてなかった!?
あっ、でも進助けてくれたんでしょ?」
明ちゃん大丈夫かな…
あとでメールでもしておこう。
「ぁあ、助けようとしたんだけどその前に、はっ、長谷川が来たんだけど、長谷川ももう一人の男に絡まれて……
で、長谷川が男の足をおもいっきり踏んで、男がキレて殴ろうとしていたところを俺が助けた
……ってとこかな」
もう進には直球に聞いたほうがよさそうだ。
「ふ~ん…進かっこいいね。
それで長谷川さんのこと好きになっちゃったんだ!」
─ぼふっ!!
あははっ
…ご名答、進の顔が真っ赤だ。
─
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