第一章~タイムスリップ~

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私は昔から悪い癖がある。 自分が知らなかったり疑問を持ったりする事があると、そのままにしておく事なく、真相を深く追求したがるのだ。 一見、良さそうな気はするが、何度か危険な目に遭った。が、厄介な事に、その時のスリルの楽しさを覚えてしまった。 だから,今回もほおっておく訳がなく… 「ちょっと風当たりが良い所を探して来るね。」 まだ女将の余韻に浸っている両親に嘘をつき,そそくさと部屋を出て行った。 『あの女将の笑みの意味ってなんだろう…?』 色々と考えながら、庭園沿いの廊下を出来るだけ音をさせずに歩き、女将を探した。
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