第一章~タイムスリップ~

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『~~~♪』 突然,どこからともなく,美しい篠笛の音色が聞こえて来た。 今夜は綺麗な満月だった為,とても風情があり心地良かった。 『誰だろう…?宿泊客かな?』 女将の事は一先ず置いておき、音色が聞こえて来る方向へと足を進めて行った。 曲がり角まで来ると前方に人気を感じたので、壁に背をも垂れかけながら身を潜め、静かにその方向を見た。 それは先程,私達がいる部屋に訪れた女将だった。
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