467人が本棚に入れています
本棚に追加
/251ページ
『~~~♪』
突然,どこからともなく,美しい篠笛の音色が聞こえて来た。
今夜は綺麗な満月だった為,とても風情があり心地良かった。
『誰だろう…?宿泊客かな?』
女将の事は一先ず置いておき、音色が聞こえて来る方向へと足を進めて行った。
曲がり角まで来ると前方に人気を感じたので、壁に背をも垂れかけながら身を潜め、静かにその方向を見た。
それは先程,私達がいる部屋に訪れた女将だった。
最初のコメントを投稿しよう!