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「か…刀だ……。」
初めて本物を目にした。
コケが生え、所々に傷が付いているのでかなりの年季が入っているようだ。
1人で興奮し、喜んだ。
と同時に…
「少し位、中見たって平気だよね…?」
これが引き金を呼ぶとは思いもしなかった…。
そっと鞘を抜き、中から出て来たその美しい光沢を放つ物に手を触れた。
『ヌメッ……』
「ひっ?!」
一瞬時間が止まったかと思った。
まだ生暖かいその液体に携帯の灯りを当てた。
そこには…
「血…!?しかもまだ真新しい………」
恐怖で身動きが出来なかった。
そして,それに追い討ちを掛ける様にして…
「何してはるんどすか?……お客はん。」
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