第一章~タイムスリップ~

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「か…刀だ……。」 初めて本物を目にした。 コケが生え、所々に傷が付いているのでかなりの年季が入っているようだ。 1人で興奮し、喜んだ。 と同時に… 「少し位、中見たって平気だよね…?」 これが引き金を呼ぶとは思いもしなかった…。 そっと鞘を抜き、中から出て来たその美しい光沢を放つ物に手を触れた。 『ヌメッ……』 「ひっ?!」 一瞬時間が止まったかと思った。 まだ生暖かいその液体に携帯の灯りを当てた。 そこには… 「血…!?しかもまだ真新しい………」 恐怖で身動きが出来なかった。 そして,それに追い討ちを掛ける様にして… 「何してはるんどすか?……お客はん。」
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