第二章~文久3年 1863年~

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「比較的、傷は軽いので命に別状は有りまへん。」 医者はそそくさと道具をしまい、 「お大事に。わいはこれで失礼します。」 と言って帰って行った。 それから近藤さんにこの事を伝え、怪我が良くなるまでここにいさせて貰えるように頼んだ。 『何故こんな小娘ごときに、ここまで尽くしてやらねぇといけねぇんだよ...チキショウ』と思ったが、話を聴かなきゃならねぇから仕方がない。 この事が有ってから3日間が経過したが,こいつは未だに目を覚まさない。
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