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‐通常‐
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「ふぁあ~。よく寝たなぁ...あ?」
起きた途端に早速目に飛び込んで来たのは、木の模様が様々な形を描いている天井と、ジーッと私を見つめている人と腕組みしている人。
目をよーく擦り、その2人をジーッと見た。
「...誰?」
丁髷(ちょんまげ)に丁髷。
全く何をふざけているのだろうか、この人達は。
「時代劇オタクかッ☆」とツッコミたくなったが、流石に初対面の人にそう言うのは、あまりにも失礼なのでやめておいた。
しかし今時、珍しい人がいるもんだ。
そう思いながら、一先ず起きようとした。が、右肩に激痛が走り、又、布団に戻った。
『そう言えば、怪我してたんだっけ...?』
まだズキズキいっている右肩をチラッと見ると、包帯が巻かれていた。
「大丈夫ですか?
もう三日間も寝ておられましたよ!」
と、私をジーッと見ていた人に声を掛けられた。
「そうなんですかッ!
それは迷惑を掛けました…どうもすみません。」
この傷の手当てをしてくれたであろう、この命の恩人達に寝ながら話すのも流石に失礼だろうと思い、今度は傷を気遣いながらゆっくりと体を起こした。3日間も寝てしまったからだろう。流石に体全体が怠い。
「しょうがねぇだろ。怪我してんだから。
まあ、怪我が完治するまでここで養生すると良い。」
「あ...はい。ありがとうございます。それに、怪我の手当てまでして貰っちゃってすみません。」
「あぁ、構わねぇよ。」
腕組みをしている男は口は悪いが、根は良い人のようだ。
「ところで、ここってどこですか?」
思い切って一番聴きたい事を聴いてみた。
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