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「んっ…ん……」
「小田さん!酒井さん。」
「織姫様、痛っ…」
小田はいきおいよく起き上がったが、傷がまだ完治していなかった。
「まだ完治していないので、寝ていてください。」
リーン リーン
心地よい響きがあたりに響きわたった。
「さ、酒井は?」
「少し傷が深いですけど、大丈夫です。」
(回復速度が速い。微かに織姫ちゃんの霊圧が残ってる。これが織姫ちゃんの双天帰盾の力…やっぱりすごい。酒井さんの傷は多分私だけでは治せなかった。もっと力をつけなきゃ。)
「ふぅ~、終わりました。」
「おつかれ、遊子。私まで元気になっちゃったよ。」
「お兄ちゃんの傷も治ってよかった。」
「あ、ホントだ。治ってる。さんきゅ~遊子。」
「えへへ///」
「「ありがとうございました。」」
二人の死神が少女に頭を下げた。
「えっ、いやお礼なら織姫ちゃんに言ってください。私だけの力だけじゃ二人の傷は治せませんでした。」
「まぁ、そのスマンかったな。本来なら王族特務、隊長格3人が同伴する程の任務だ。お前たちはよくやってくれたよ。」
「滅相もございません。」
「とりあえず、移動すっか。」
「おい、今度こそちゃんと…」
「遊子の音色に誘われて鬼が来たぞ。逃げるぞ。」
遠くのほうだが十数体の虚の霊圧を感じた。
「おい、親父!」
「黒崎隊長、織姫様を連れて先にカレギアへお帰りください。ここは我々で…」
「でも、まだ傷が…」
「もう大丈夫です。全員リディ級、早くお行きください。
揺らせ、顫動丸」
「私たちもすぐに戻ります。では」
「行くぜ。」
「おい、待てよ。」
一護はまたただついて行くしかなかった。
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