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ある日、ある子が生まれた。
小さな、かわいい赤ん坊。
…しかし、その産んだ母の相手は、実は妻持ちの男。
実は、妻持ちの男の嫁は、大層美人だが、如何せん子ができなかった。
その事を聞いた赤ん坊の母は、可哀想に思い、子を産んだ。
しかし、妻持ちの男は、妻にこのことがばれてしまった。
そこからが悪夢の始まり。
その妻が、赤ん坊を産んだ女を、赤ん坊がいない所で殺した。
その女いわく、「赤ん坊に罪は無い。」らしい。
しかし、その赤ん坊の父は、妻が女を殺した事を公にしたくなく、妻の居なくなった隙に、小さな倉に赤ん坊を放り投げた。
妻は、凄い見幕で怒ったが、自分がしたことを気付き、なんとか納得した。
暫くの間、倉にいる赤ん坊の泣き声が響き渡っていた。
ある日突然、ぴたりと止んだので、妻が見に行った。
すると倉からは、殺した筈の女の声が、子守唄を歌っていた。
怖くなった妻は、一目散に家の中に入った。
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