かごめかごめ…

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そして、怖い思いをしてから数日後…。 かーごめかごめ かーごのなーかの とーりーは いついつでーあぁう 夜明けの晩に つーるとかーめがすーべった うしろのしょーめん だぁあれ? 妻は、女を殺した殺人現場を見られたのかと思い、小さい子に聞いた。 「坊や、その歌、どこで聞いたの?」 「うーんとね、あの倉から聞こえて来たの。」 「あの………倉……?」 まさしく、坊やが指していたのは、家の倉。 そして坊やが行った。 「おばちゃん、僕ね…… 僕…… あの倉に閉じ込められたんだ。」 「…へ…へぇ…。」 「それでね、お母さんが解らないんだ。」 「そ…そう。」 「暗くて怖かったんだ。」 「それは大変だったわね…。」 そして、その妻の肩を誰かがとんとんと叩いた。 「あ!お母さんだ!」 そう聞くとバッと後ろに振り返った。 すると、泣きながら立って妻を見ていた。 「…子を殺さなかったのは嬉しかった…。 でも… でも、子に辛い思いをさせたのは許せない。」 鬼の形相になり、その妻を… おっと…。 ここから先は、あなたたちの想像で。 「ねえねえ、お母さん。 また子守唄歌ってよ。」 「はいよ。何回も歌ってあげる。 もう、辛い思いしないように…」かごめかごめ 倉の中 かごの中の鳥は 倉の中の赤ん坊は いついつであう いつまた母に会えるのだろうか 夜明けの晩に 夜が明けた次の日の夜 鶴と亀が滑った 祝い事等を表す鶴と亀が滑るほどの厄日に うしろのしょうめん だあれ? 後ろから殺したのは誰? …そのあと、妻と旦那が、小さな倉の中で、死んでいたそうな。 原因は、不明。 解ることは… 近くに女特有の長い髪と、赤ん坊特有の小さな骨があったそうな。
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