1つ目の願い

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7月1日。金曜日。午前5時。 累人の部屋に時計のアラームが鳴り響く。 「………」 累人はベッドから身体を起こし、アラームを止める。 眠気のせいで頭が真っ白だったが、段々と昨夜のことを思い出す。 確か死神が来て…んでお前の寿命はあと10ヶ月だとか言われて… それから願いを3つ何でも叶えてやるって言われて… いや待て。…夢?昨日かなり酒飲んだし… うん。夢だ。死神が来たなんて現実的に有り得るだろうか、いやない。(反語) いや~よかった~夢か~なんて言いながらベッドに戻ろうとした累人だったが、途中で床に置いてあるマンガに気付いた。 ………… 「…夢じゃない…よな…」 力なく累人は呟いた。
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