鈍感

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トントン 誰かがあたしの肩を叩く。 「何?」 笑顔で振り向くとそこには愛しいあなた。 普段はあたしの席の斜め前のさらに斜め前の1コ前、要するにかなり離れてる。 そんなあなたをいつもあたしは見つめてるの。 だけど時々、あなたはあたしの後ろの席を陣取って今のようにトントンってするの。 「俺な、英語のテストヤバかってん。数学はよかってんけどな」 そう他愛ないことを話しかけてくれる。 ちょっと自慢も入れてくるところがまた可愛いの。 あなた気づいてる? あたしがあなたを想っていること。 END
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