111人が本棚に入れています
本棚に追加
「ごめんね、アレイン……いろいろ大変なはずなのに……」
「別に構わない。」
「……うん。じゃあ今から昼ご飯作るね!アレインは何がいい?」
「なんでもいい」
「む……なんでもいいはダメ!」
「お前の料理はなんでも美味いからな。そう言われても困る」
「え?あ……うぅ……いつも不意打ちばかり……」
レナはいきなり真っ赤になりブツブツとつぶやき始める。
「…?」
「と、とにかく作るね!」
最後にニヘラッと表情を崩しながら、栗色の長い髪を揺らし聖堂内に入っていった。
「……ま、いいか。」
アレインは椅子に座ったまま静かに本を読み出した。
最初のコメントを投稿しよう!