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王宮では今貴族や王族などの高位の者達がパーティーをしていた。
今はダンスパーティーが始まってから30分。
王宮にあるテラスに金色の髪をした1人の女性の姿があった。
「はぁ……」
若干疲れたように溜め息をついた女性の名はユリア・アラスローラ。
この王国アラスローラの王女である。
その美しい容姿のせいか、貴族達にしつこくダンスを迫られ今は全員の目を盗みテラスに来ていた。
「ユリア様、このような場所におられましたか」
「クレス!」
急に響いた声に振り返ればユリアが気を許す人物がいた。
青い澄み渡った空を連想させるような蒼き髪をもつ端整な顔立ちをした女性。
名をクレス・ユグラスとゆう。
彼女はユリアを護衛する者だ。
その背中には大きな槍がある。
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