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あけてはいけない
瓶の蓋がつるつる滑って開かなくなりました
(昨晩夢の中でバターを塗ってみたのです)
そうだ心傷めてる場合じゃない!!と
兎が横を掠めていく
(フライングですよ)
やけに底の高い靴を
履いているようで
(それはどこ目線ですか)
不十分で未完成
中途半端で
(飲みかけのサイダー)
雷が光ってから
数秒数える心配性の癖
(心配しなくてもスポットライトは隣の部屋)
「開けてあげようか」
(もしかしたらその時点で対等ではなかったのかもしれない)
その目が嫌い
(大好物だから)
そう仕向けたのは
(紛れもなく、)
腹が立ったのは
飛び散ったポップコーンにではなく
(自分の浅ましさにだったのです)
前面に出した後味の悪さと少しの爽快感
(隠し味は控えめに)
少し前髪を重くして
気分と一体化
(こんな時に限って雨は演出してくれない)
気を取り直してドアを開け
どっちの足から前に出そうかなんて考えてたら
雨が降り出した
雨の音は好きだけど
(そういえば雨に濡れるのは嫌いだった)
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