短歌六篇

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短歌六篇

空見上げパンをちぎる度思い出す はぐれてしまった彼のこと * 小指から折り曲げてってグーにすると 少し優しくなれる気がする * 年一回 好きな事だけ拾って食べて お腹壊して大げさに笑う * 一年を うんと伸ばして型で抜く 世界には余白が必要だ * 憎しみを水たまりに捨て踏みつける 梅雨にはたくさん捨てればいい * 悲しみを ちらし寿司にのせ飾りつけ パッと咲かせて酸っぱさに泣く  
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