47人が本棚に入れています
本棚に追加
短歌六篇
空見上げパンをちぎる度思い出す はぐれてしまった彼のこと
*
小指から折り曲げてってグーにすると 少し優しくなれる気がする
*
年一回 好きな事だけ拾って食べて お腹壊して大げさに笑う
*
一年を うんと伸ばして型で抜く 世界には余白が必要だ
*
憎しみを水たまりに捨て踏みつける 梅雨にはたくさん捨てればいい
*
悲しみを ちらし寿司にのせ飾りつけ パッと咲かせて酸っぱさに泣く
最初のコメントを投稿しよう!