NO.1

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「あぁ・・・今ランチタイムかぁ」 私はウザったく人の波を避けて建物の中に入った。 「あのっ! 落とし物=3」 「・・・・。」 「行っちゃった・・・。」 声をかけた男は 工藤 勉 24歳 フリーターという名の自由人。 これが勉との出会い。 「落とし物はするは、人にはぶつかるは・・・」 「車の鍵かけてないし・・・」 「がさつな女だな。」 勉は車にもたれ掛かって絵美の出てくるのを待った。 5分経過・・・ 「遅い!これここに置いて行ってていいのか?!」 『高そうな物っぽいけど・・・』 10分経過・・・ カツ=3  カツ=3  カツ=3 『やっと来た・・・』 髪の毛を振り乱して走って戻って来た。 「はぁ・・・ はぁ・・・」 「あの・・・」 「・・・。」 『さっきから、この女わざと俺を無視してんのか?!』 「あの!」 「・・・?」 「・・・あのっ」 「・・・何?」 「忙しいんだけど私の車に何か用?」
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