NO.1

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「お礼したいんだけど今日は強烈に忙しくて時間がないんだ・・・」 「これっ」 絵美はバックの中から名刺を一枚取り出して勉に渡した。 「今度絶対にお礼するから電話して!」 「本当にありがとね~」 絵美は勉から受け取った箱を持ってまた建物の中に入って行った。 「何だあの人・・・本当に落ち着きのない女だな!」 勉はその場に取り残され呆然と立ち去る絵美の後ろ姿を見ていた。 絵美は16時の荷物の到着までに打ち合わせを終えて会社に戻った。 「届いた?」 息を切らせて戻って来た絵美はコートを脱ぎながら由奈に声をかけた。
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