失うくらいなら望まない

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―――――――……… 「うっ…ん」 「よぉ、お目覚めか貴公子サン」 「ここは………? ………!」 動けない…… 「ここは廃屋だからな。 幕府の犬どもも嗅ぎつけては来れまい。クックック」 目が覚めれば体は縄で縛られ身動きできぬようにされていた。 「お前たちは何者だ。 何が目的だ。」 「まあ教えてやるよォ。 俺は別嬪さんが大好きだからな。クックック」 そう言って汚い手を俺の頬に添える。 「俺たちは頼まれてやってんだ。 最近何かと江戸の大事件に関わっている侍がいる、ってな。」 「………! まさかお前等の狙いは……」 「坂田 銀時さ。」
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