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―――……
「ぎっぎぎぎぎぎ銀時!
次風呂いいじょっ……」
「カミカミじゃねーか」
「うるさい!とっとと入れ」
「緊張してんだろ?
そんなキョドっちゃって」
「…っ!」
「…ふーん
風呂出るまで待てねーわ」
「銀時…?」
銀時の舌が耳を撫でる。
「ひやぁ…っ何して…」
「もう待てねーんだよこれ以上。」
そう言うと服を脱がしながら
舌を絡めてくる。
「心配すんな。」
「銀時っ…うぁっ…」
俺が目をつむってしまうと
体の感覚は宙に浮いた。
「ふぇっ…?」
なんて、間抜けな声もあげてしまった。
不意打ちだ不意打ち。
そしてトサリと脚の方から優しく、
銀時の決して心地いいとは言い難いぺらっぺらの煎餅布団に降ろされた。
天井が見える。
それよりも前に銀時の顔がある。
「ヅラ、もう俺、
おまえナシじゃ無理だから。」
そして、優しい唇が俺と重なる。
その唇は、微かに震えていた。
そんな気がした。
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