朝日に眩む

6/7
前へ
/27ページ
次へ
吐息 視線 空気 その全てが、甘い。 その全てが、今、俺たちのものだ。 口づけも甘い。 そして、激しいものとなる。 「んんっ、んぅ…っ はあっ…銀時っ!んっ」 息が許されるのは一瞬だった。 苦しさを何度も訴え、 やっと2つの唇に距離ができる。 「はぁ…はぁ… 銀時!お前…!っこ、殺す気か!」 まさに、まさに息絶え絶えに、 桂は正論な意見を投げる。 「んなつもりねーよ。 ねーけど、死にそうなくらい苦しいのに興奮してんだもんよ。 そんなイイ顔やめさせるわけないでしょーが」 「…っ、きっ、貴様!!!」 「ハイハイ、じゃ続けようね変態」 「変態はお前だ…っ!あっ ちょっ…話は最後まで…ああっ… 銀時…っやめっ」 桂が文句を返す前に 銀時は既に桂のものを口にくわえていた。 それは桂を黙らせるには充分の快感だった。 …充分すぎる快感だった。 「んああっ銀時っやめれ! ああっ…あ…出…るぅ…」 「馬鹿はえーよ」 「だって…っ」 (銀時が俺のを口に…) 妄想の中の図が目の前にあることでより興奮した。 「あっ…はあっ…出ちゃう…っ」 「はえーって…言ってんだろ」 「!!銀時…やめろ…っ」 限界へ達した筈だったが、 まさに達しようとしたその時。 銀時に根元を掴まれ、逝くに逝けなかった桂のそれは更に興奮を溜め、増していた。
/27ページ

最初のコメントを投稿しよう!

200人が本棚に入れています
本棚に追加