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「早くも2機撃墜か、流石は11番隊、やってくれるわね」
ルナの元に届いた味方機2機撃墜の報告。
現在の段階でルナは16機を2機で一組を8組で編成していた、その内の一組の撃墜。
陣形を保にはまだ問題無い。
しかしルナは早々に残りの7組を4機1組の3組に集結させるように指示を出した。
ルナの組だけは2機での行動を余儀無くされるが、部下を2機1組で配置にすれば早々に撃墜される。
それを示唆した上での判断だった。
「私達は交戦を開始した組へ援護に行くようするわ」
「了解です」
ルナの指示に従い、移動を開始する各機。
そんな中の一機が移動中、高台に立つ青い魔導機を見つけた。
「11番隊の副隊長機!?」
「何?」
無謀にも高台に姿を晒していたのはアルギスだった。
ライフルを背中に担ぎ。まるで挑発するように手招きする青い魔導機。
移動中だった9番隊の魔導士は、その行動が罠だと直ぐに理解した。
しかしその魔導士と組んでいた新人がその挑発に乗ってしまう。
「ロングレンジガンナーが舐めやがって」
狙撃手が敵に姿を晒す。それがどういう事なのか分かっているからこその行動だった。
盾を構え、新入りの魔導士は青い魔導機へと向かっていったのだ。
「馬鹿野郎! 勝手に――」
「相手はロングレンジガンナーです、接近戦に持ち込めば勝てます!」
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