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9番隊の魔導機のコックピットの魔鉱石に表示された‘撃墜’の文字。
その文字の向こう、佇んでいたのは土色の魔導機だった。
しかし、この11番隊の土色の魔導機、銃や剣、盾と見られる武具を一切装備していない。
武器と思われるのは、両の拳に装備された四本の針、というよりは円錐型の杭だけだ。
「……隊長、一機仕留めました……」
『フェルドか、良し、今アルギスが残った二機に向かった。
お前はレイカ、ティエラ、セティと共に北の4機を仕留めろ、隊長機は俺がヤル』
「了解」
『後、俺と中佐が交戦を開始したら、出来るだけ離れていろ』
「承知しています」
返事を返したフェルドと呼ばれた土色の髪の青年は、コックピットの魔鉱石に魔力を注ぎ、機体を指定された場所へと向けた。
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