17人が本棚に入れています
本棚に追加
「また、二機撃墜」
「っち、流石に11番隊か」
撃墜の報を受けたルナ。舌打ちしたのは純粋に悔しさからだ、前回行われた演習でも9番隊は11番隊にしてやられているのだ。
「新人の鍛錬を怠っていた訳ではないんだけどね」
「実戦経験の差、ですかね」
「そうね……エストレアを探すわ、せめて一矢報いるわよ」
「了解」
ルナが移動を開始したのは、ある意味負けを悟ったからだ。
判断は早い、実力もある、11番隊にしてやられてはいるが、戦場に出ればそれなりに戦果を挙げる。
相性が悪いのだエストレアの11番隊とルナ9番隊とでは。
ルナが移動、エストレアを探し始めた頃。
フェルドがレイカ達と合流していた。
「敵はどこだ」
「向こう、仲良く固まってるわ」
フェルドの問いかけに応えるレイカ。
そしてそのままレイカは言葉を続ける。
「ティエラとセティを配置につかせたわ、後は私とフェルドが配置につくだけ、三分後に始めるから私の居る場所を北として、西へ向かって」
「分かった」
最初のコメントを投稿しよう!