魔導士

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「また、二機撃墜」 「っち、流石に11番隊か」 撃墜の報を受けたルナ。舌打ちしたのは純粋に悔しさからだ、前回行われた演習でも9番隊は11番隊にしてやられているのだ。 「新人の鍛錬を怠っていた訳ではないんだけどね」 「実戦経験の差、ですかね」 「そうね……エストレアを探すわ、せめて一矢報いるわよ」 「了解」 ルナが移動を開始したのは、ある意味負けを悟ったからだ。 判断は早い、実力もある、11番隊にしてやられてはいるが、戦場に出ればそれなりに戦果を挙げる。 相性が悪いのだエストレアの11番隊とルナ9番隊とでは。 ルナが移動、エストレアを探し始めた頃。 フェルドがレイカ達と合流していた。 「敵はどこだ」 「向こう、仲良く固まってるわ」 フェルドの問いかけに応えるレイカ。 そしてそのままレイカは言葉を続ける。 「ティエラとセティを配置につかせたわ、後は私とフェルドが配置につくだけ、三分後に始めるから私の居る場所を北として、西へ向かって」 「分かった」
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