11番隊

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9番隊の魔導機が銃を構えた。 そして間髪入れず引き金を引く。 ティエラは肩に大剣を担いだままだ。 「勝った」 9番隊の魔導士は勝利を確信した。 武器の重量故に、スピードは落ちる。 タイミング的にも着弾は間違いない。 そう思っていた。 しかし、ティエラは向かって来る弾丸をまるでハエでも追い払うかのように、担いでいた大剣を魔導機の片手で軽々と振る。 弾丸は見事に弾かれ、ティエラの機体に届く前に、着色料を地面にぶちまける結果になった。 「甘いよ、9番隊の人」 「っつ!」 9番隊の魔導士は、立て続けに弾丸を放ったが、次いで大剣を担いだティエラの機体が、迫る弾丸を跳んで避けた。 上空で振りかぶった大剣をティエラはそのまま振り下ろす。 間一髪、9番隊の魔導機は横に跳んで避ける訳だが。 先程まで自分の立っていた地面にはティエラの大剣が深々と刺さる。 ティエラの大剣が地面をえぐったのを見ると、9番隊の魔導士の額に冷や汗が浮かんだ。 「化け物かよ」
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