43人が本棚に入れています
本棚に追加
-とある人物は語る-
世界は面白い出来事で溢れかえっている。
この素晴らしき世界に退屈なんて言葉は存在しない。誰かが必ず面白い出来事に遭遇し最高の瞬間を迎えている。すなわち世界は常に忙しく、常に騒がしく、常に面白みに満ちているのだ。それは絶対で偽り無く決定事項として存在している。
毎日をただ何気なく過ごし毎日をつまらないと感じるのはまだ早すぎる。少し視点を変えて世界を眺めてみたらどうだい?きっと面白い出来事が見えてくるだろう。
『街』とは『人間』が集まり形成されて出来ている。人間は面白い出来事を引き起こす引き金のような存在で人が集まれば集まるほど面白い出来事ってのは無限に引き起こっていく。
『日常』から『非日常』に生まれ変わる瞬間。それは人の心を熱くさせ脳はその刺激に興奮し五感は震え体は漲る。
人間ってのは興味深い生き物でね。非日常的な現象や境遇を恐れているくせに心の奥底ではそれを望んでいるんだ。
心が脳が体中に張り巡らされた五感がそれらをひどく渇望している。俺はそんな渇いた人間を愛しているし、そんな狂った人間の集まる街が大好きだ。愛してる。
だからこそ俺は人間を観察し人間を理解し街を眺めている。美しい姿も汚い姿も全て含めて俺は彼らを愛し続ける。
最初のコメントを投稿しよう!