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「わかった。逃げたとして何処に向かえばいい?」
「北に行け。私は村の北の方角から来ているからな」
ファリウスの声が徐々に遠ざかっていくように小さくなっていく。
「では私はお前の夢から去ろう。気をつけろ」
小さくなっていく声が完全に消えた瞬間、虹色の空間が崩れ落ちていった。
ここでマルクは意識を手放し、再び深い眠りに落ちた。
マルクは寝ながらも"気をつけろ"というファリウスの声が頭に反響しているのを感じていた。
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