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「おい、博多!
これはどういうことだ!!」
どういうって見たまんまでしょ…
だが言葉を発しない。
どうせ聞いてはくれないから。
「またこいつがやったんですよ。」
真田が告げる。
「やはり…
まったく、いい加減にしろ!!
ちゃんと拭いておけよ!」
担任はそう言って雑巾を渡した。
…というか投げつけた。
周りのみんなは助けてはくれない。
ただ笑いをこらえる者、目をそらす者、哀れみの目で見てくる者。
いずれの行動をとっても、事態の解決にはならない。
なので、僕は渋々水を拭き取る。
これが僕の日常だ。
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