月光花~OriginalStory✨

2/2

0人が本棚に入れています
本棚に追加
/12ページ
僕は途方に暮れていた 大好きだった人と 「さよなら」したんだ どうしようもない感情が 僕の全てを飲み込んで 気付けば下を向いていた ふと目に留まる花 凄く綺麗で僕は見入った いつの間にか その花と君の面影を 重ねていたんだ 時が止まった様な感じが 僕を心地よい 幻想の世界に誘おうと してたんだ そんな時だった 僕を現実に戻すかの様に 雨が降り出した 僕が見ていた花も 何故か 悲しげな顔をしてたんだ そうそれはまるで まるで今の僕の心情を 表しているかの様に 君とよく歩いてたこの道 思い出が淡く儚くて ずっと僕はその花と 一緒に居た 気付けば夜になっていた 僕は家に帰りベッドで 一人、夜に更けていた 君と居たあの頃の時は もう止まってしまって 終わったんだと 考えて溜め息がでた その溜め息に 合わせる様に窓の外の 花びらが一つ落ちた いつの間にか 止んだ雨も 雲の間から 顔を見せた月も いつもと違う様に見えた あの月の欠片を集めたら 良い夢を見て眠れるかな でも僕は 寝れなかったんだ 次の夜も何日も 君を思ってしまい 寝れないんだ だけど分かってるんだよ いくら思っても 時の砂散りばめても あの頃へ 還れないのは 流れ星に願おうと ふと見上げた星空 でもまた君をさがしてた いつになったら? どの位夜を越えれば この涙は"強さ"になるの? 教えてよ!と 見上げた空に思った あれから季節は巡り この森は 「緑」「紅色」「茶色」 に染められていき その色付いた葉と共に 風が奏でて想い溢れて 君に逢いたくて 愛おしくて 君に触れたくて 苦しくて 何故届かない? 伝わらない? 何故叶わない? そうそれは遠すぎて 今はもう 君はいないよ 「散って逝く運命」と 知る花はそれでも 強く生きてるんだ! 今を楽しむかの様に! 色鮮やかに 咲き誇りながら! そして僕はまた今日も あの月の欠片を集めて 夢を飾りながら 眠る でもね やっぱりいくら時の砂を 散りばめてもあの頃へは 還れないよ! 凄く君に逢いたくて 今でも愛おしくて 君に触れたくて 心が苦しくて いくら手を伸ばしても 届かないけど この気持ちと言葉は 君に伝わらないし いくら願っても叶わない 君の居る所には遠すぎて それに今はもう僕の前に 君はいないよ だけど 君が側に居なくても 僕が君の側に居るよ! 花が散っても 種が芽吹き また花が咲き誇る様にさ 僕達の愛の花は いつまでも 枯れる事ないから!✨ ~Fin~
/12ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加