【壱】・落ちこぼれ

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「イファン、おはよーーー」 「おはよーー」 イファンが教室に入ってすぐ、声をかけてきたのが【カイ・トゥーミラ】 赤茶色の髪に深紅の瞳をしたイケメンである。性格は、イファンと友達である時点で良いと言えよう… そのうえ、5大貴族の1つ火を司るトゥーミラ家の次期当主なのだ。 「んな、暗い顔すんなよ・・・」 「自然となるよ…此処に来るまでどれだけ、陰口言われたか;; それに今だって・・・・さぁ」 そう、イファンが入ったとたんに教室中からの陰口が降り注いでいるのだ。 「ん~、気にするな…とかしか言えねぇんだけど・・な」 「そんなに気にするなら、鍛えてあげるわよ??」 急に後ろから聞こえてきた声… 名は、【リミー・ストラリバティ】緑色の腰まで伸びるウェーブした長い髪に翡翠色の瞳… 5大貴族の風を司る、ストラリバティ家の二女である。 「えっ、遠慮しておくょ・・・・」 「遠慮なさらなくて、結構ですよ?? 私(ワタクシ)も力を貸しますよ」 ニコッと笑いリミーの後ろから現れたのは、【アナル・アクティア】。 水色の髪が肩のすぐ上で外巻きにくるくるとカールした独特の髪型に青い瞳。 もちろん、アナルも5大貴族の水を司るアクティア家の長女である。 「ありがと・・・・・でも、良いんだ! 僕は、このままで良いんだ」 「あんたって!!!!!」 ガラガラ─… そこで担任が来て3人は席に座った。 .
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