【壱】・落ちこぼれ

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「お~い!席に着け!! 今日は、先週作った武器で模擬戦闘をする。 武道館にいくぞぉ--!!」 入ってきた担任の名は、【ラウジ・サンダリス】 黄色のボサボサの髪に黄色い瞳、今年で32になるおっさん教師である。 ラウジの特徴は、そのてきとうさである。 「どうしよ・・・・;;」 「なっ、何とかなるって!」 落ち込むイファンに前の席に座るカイが励ます。 今のイファンは、あの戦争を止めた時のような力は無いのだ。 自身で魔力を全て封印し、当時使っていたものまでが封印してあるのだ。漆黒の髪も七色に輝く瞳までもが・・・・・・・ 誰にも気付かれ無いように、怪しまれないように、魔法を使わぬようにと・・・・・ 「あんた、剣は使えるんじゃなかったの?」 そう、イファンは魔法こそ使わぬが剣術と体術、勉学においてはトップクラスなのだ。 とは、言っても1割にもみたない力しかだしてはいないが… .
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