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「アハハッ・・・・でも、剣だけじゃ勝てないよ!
皆は、魔法を使うからね」
「もったいないよな・・・・
俺も剣使いだけどイファンの足元にも及ばないぐらいなのに、魔法を使えば勝てる」
実際には、わざと当たっているのだが、それに気づく者は居ない。
「そうね・・・・・
やっぱり、魔力の底上げするわよ?」
「それがいいですね!!」
イファンの意思を無視して、2人は話を進めていく。
「やっ!!遠慮しとくよ・・・・
それより、速く行こ!遅刻するよ・・・?」
何とか、話を反らそうとイファンは頑張るのだった。
「あぁ、そうだな…
急ぐぞ??あの教師は、自分は遅れていいが生徒の遅刻は許さないからな;;」
「そうね・・・・・行くわよ!イファンッ」
バシッとイファンの背中を叩くと走って教室を後にした。
リミーを追いカイとアナルも教室を出た。
「なんか・・・・・・悪いな…
本気でアイツらは、俺を心配しているのに・・・・・・
俺は、逃げてる・・・・・・・」
喋り方も声のトーンも違う声でイファンはそう呟いた。嘲笑うかのような笑いを漏らすと教室を飛び出していった。
動き始めた歯車は、既にズタズタに壊れていた。
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