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気付いたら僕は、倒れていた
「もっと強くなってからまた来い。つまんなかったわ」
男は去った
それから、どれくらいの時間そこに居たのだろう
僕はある決心をし、母さんに別れを告げた
「ちゃんとしたお墓、つくれなくてごめんね…」
木のお墓、そして一本の花を置き
僕は母さんが使っていた研究室に向かった
母さんが造っていたのはタイムマシン
まだ未完成だったけど、稼働するようだった
『モクテキチヲニュウリョクシテクダサイ』
機械音がカタコト…母さんこれ、なんとかならなかったのかな
「目的地は…過去。僕の生まれるずっと前、母さんがこの世界に来て間もない頃」
って、さすがに曖昧だよね…
『ワカリマシタ』
…母さん、僕貴方を尊敬するよ
すると、タイムマシンの周りが暗くなった
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