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それから少し経って、急にタイムマシンが揺れ始めた
「なっ…!?」
『キケン、キケン、ツカマッテテクダサイ』
まさか…未完成だから!?
その直後、凄まじい衝撃がタイムマシンを襲った
僕は頭を強く打ち、意識を亡くした
―――
「キミ、大丈夫…?」
目が覚めると女の人が二人、僕を見つめていた
「空から降ってきたけど、どちら様?」
巨大なにんじんを抱えるなんとも不思議な少女は僕に自己紹介を求める
「僕?僕は――あれ?僕は…」
名前、わかんない…
ボロボロと涙をこぼす僕
「わわっ!?泣かないでよ!?」
すると優しい声がそっと僕をつつむ
「もしかして、記憶がないの?」
僕は頷く
「私はマルク。いったん私たちのチームにおいで?」
また僕は頷く
「うち彩兎ー!よろしくアオ♪」
「アオって…?」
マルクが問う
「青空から降ってきたから!」
「あはは♪よろしくねアオちゃん」
笑顔が、何故か懐かしかった
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