【銀時】★きっど☆★様

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1月1日。 白髪テンパの男性と焦げ茶の髪の少女は珍しく外に出ていた。 なぜかと言われればそれは勿論… 「初詣ー♪」 この前純が言っていた初詣に来たのである。 「元気いーねお前。」 「そりゃね♪」 かいだるそうな銀時をよそに元気な純。 彼女は今日だけは、と華やかな着物に身を纏い、俗にいうおめかしをしていた。 純の普段とは違う女らしい姿に、さりげない仕草すらも愛しく感じてしまう。 「初詣くれぇではしゃぎやがってよぉ。子供かよまったく。」 「いーじゃん!!銀ちゃんと初詣行きたかったの!!」 予想外の純の言葉に銀時が一瞬固まる。 そんな姿に、純は首を傾げて近寄った。 「どしたの?。」 「っ…なんでもねぇよ!ほら、行くぞ。」 照れたなどとは言えず、荒々しく純の手をつかみ先を急ぐように歩く。 純は疑問を感じながらも、繋がれた手を見つめ納得したように人知れず笑顔になった。 自分の手をつつみこむ彼の大きな手。 口こそ悪いが、いつも優しいことを自分は知っている。 その優しさが、一番に自分に 向けられていることも。 人混みを縫うように二人であるき、それがひどく心地よかった。
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