王子様の恋 (短)

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突然だけど俺って所謂イケメンってやつらしい、見た目と雰囲気で付いたあだ名は『王子様』。 俺の学校は有名な男子校だ。どう有名かというと代々同性愛で有名なんだ。そんでもって秀でたルックスの奴らは勿論モテるしあだ名なんてのも付けられたりする奴も居る。 そして『王子様』は皆の憧れ誰のものにもならないなんて言われてるけど残念ながら現在進行系で恋しちゃってるわけなんだよこれが!笑 相手は繊細な容姿に儚い雰囲気から『人魚姫』と呼ばれてるあいつ。本当誰が考えるか知らないけど素晴らしいネーミングセンスだよ。 俺があいつを見つけたのは昼休み校庭で遊んでた時ふと目を向けた旧交舎、たぶんあそこは美術室。窓辺で歓喜と哀愁の入り交じった複雑で今まで見た事ないくらい綺麗なあいつを見た瞬間全てを奪われた。 その日から雨の日以外必ず校庭に行っている、いつだって校庭に行けばあいつに逢える、実際旧交舎に行けばいいんだろうけどあいつの纏う切なさが近づくことを戸惑わせるんだ。 人魚姫と王子様は結ばれないはずだったけどそんなEND俺は認めない。 だって王子様はいつだってお姫様と結ばれるんだから人魚姫と結ばれたっていいじゃないか だからどうか待って居て必ずそこに行って君を笑顔にさせるから!!王子様の名に賭けて・・・・・・
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