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[教師×生徒]
担任が、怪我だか病気だかしんねーけど入院する事になって、今日から代理の先生がくるらしい。
まぁ、俺は全く興味ねぇけどな。
そんな訳で朝から睡眠学習。朝のHRだけ出る俺偉くね?
チャイムが鳴って、一瞬静まった教室。ガラッと言う音と一緒にまたガヤガヤしだした。
「あーと、今日からしばらくの間お前らを受け持つ事になった西村です。担当は国語。とりあえず出席取るから、名前呼ばれたら手挙げてな。」
次々と生徒が呼ばれて行く。そして俺の番。
「松本流鬼」
「はい。」
「おぉ。朝っぱらから寝んなや。」
「すいませーん。」
適当に受け流してまた机に伏せた。だけど今度は寝る為じゃなく、ニヤけてしまう顔を隠す為。
まじやべぇし。すんげぇタイプなんだけど。ストライク、ドストライクだわ。
なんて、考えながら結局昼まで寝たけどな。
俺の腹時計は正確だ。4時間目の終わりのチャイムが鳴って目が覚める。
もちろん、腹が減ってだ。
今日は、天気もいいし昼寝すんのに、屋上行くかなって、出向いた屋上に、愛しの西村先生がいた。
「校内全面禁煙ですよ」
「あぁ?なんや松本か。」
「悪い先生ですね」
「バレなきゃいいんや。」
「うわっ不良教師。」
「うっさいわ。朝からずっと寝てるクソガキには言われたくないわ。」
「ひでぇ。」
隣りに座ったら、タバコとフレグランスが混ざった匂いに、何故か興奮した。
「ねぇ西村センセッ。」
「なんや?タバコはやらんよ」
「ちげぇって。センセって俺と一緒でしょ?」
「主語言え」
「先生も、ゲイでしょ?」
驚いて、真ん丸な目が更に真ん丸になってる。
なんで、わかった。みたいな顔。
なんでって、同類の勘ってやつだけどな。
「だったらなんやの?」
「別にー。ただ...」
「ただ?」
「俺の相手してよ。こういう事って秘密にしてたいでしょ?」
「まぁな」
「じゃいいじゃん。俺も知られたくないし、先生もでしょ?」
「利害一致か...。」
「そういう事。ね?いいでしょ?」
そうしてした、先生との初めてのキスは、甘い期待の味がした。
fin?
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