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「退屈な青ばかり広がるこの空間が大嫌いだ」  灰色に薄汚れた僕たちが生きるこの街を見下しているように見えるから。 「何言ってるのあいつ」 「頭おかしいんだろ、ほっとけよ」  僕の回りはぽっかりと穴が開いたかのように人が近寄らなくなる、僕を避けている、青く広がる空間は裂かれないのに。 「ねぇ」 「……」  誰かが僕に声を掛けた、弾んでいるようなその声がとても耳障りだった。 「何を見ているの?」 「……」 僕は無視をして空を見上げた、今も刈られ続けている雲を見た。 「こんな所で立ってたら歩いている人の邪魔になっちゃうよ」 「……だから、何かあんたに迷惑になるのか」 僕はいつもの疲れたような目で声を掛けた奴を見る――赤い――ただ赤かった。 「こんな道の真ん中じゃなくて端っこに行こうよ」 ぐいぐいと僕の腕を引っ張って道の端へと追いやられた。 異端ナ僕ト 異端ナ彼女 出会ッタ ――キョウ――
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