第2章 穴の先は・・・

2/9
前へ
/22ページ
次へ
(ここは・・・?) どこかの森の中。 (俺は一体・・・?) 「っ!」 (そうか・・・。 瞑達を追いかけて目玉の穴に入って、気を失ってたのか・・・。) というか、現在は夜である。周りに瞑達どころか動物の影すらない。 「とにかく人のいるところのいかなきゃならんな。」 その時、突然殺気が自分に向けられる感じがした。 「!!」 殺気のしている方向を見ると、見たこともない動物が3匹。 「犬・・・? じゃないな・・・。 なんだあれは?」 そして、突然そいつらは襲ってきた。 「なっ!?」 俺はとっさにすぐ近くに落ちていた木の棒を掴み取り、犬みたいなやつの攻撃を受け止めた。 「あぶねー・・・」 こう見えて運動神経には自信がある。 (・・・てか俺ピンチ?) いくら運動神経がよくても、棒1本で犬らしきものを3匹同時に相手にするには無理がある。 (まぁ、棒1本ならな!) 俺は少し前にある能力が覚醒していた。 そう、自分の好きなテイルズの技が使えるという・・・・・・。 「一回、木とか壁とかじゃなくて、実際に誰かに使ってみたんだ。まぁ誰かって言っても犬だけど・・・。」 再び攻撃をしようと構える犬。 俺は棒の先端を地面に付け、斜め上に振り抜く。 そして、叫ぶ。
/22ページ

最初のコメントを投稿しよう!

20人が本棚に入れています
本棚に追加