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「なぁ、どうするよ?」と、将太が言った。
放課後の教室で、僕と、優也と将太の三人で、今後のクラブ活動の事を考えていた。
「どうするも何も……。これまで通りでやっていくさ」
「ところで、アキラ。さっき3組の横山から依頼があったんだ!!」
やっとの思いに目を輝かせる僕と優也。
「どんな内容なの?」
「夜中に、黒い影が家の周りを走るんだって」
「えっ!? それって超常現象じゃん!!」
ハイテンションな僕達をよそに将太が深い溜息をついた。
「それは、もう解決済みさ」
「えっ……?」
僕の釣りあがった三日月型の口が、逆になった。
「どう言う事だよ?」
将太は、ノート型パソコンに向かい、モニターを見ながら話し始めた。
「横山君に詳しい状況を聞いたところ、猫だったよ」
あっさり答える将太。
「ね……こ」
思考回路が停止したのか、ロボットのように優也が繰り返した。
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