白い世界のはじまり

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彼の横顔。 大人びた瞳が印象的だった。 透き通るような髪色が風に靡(なび)いて。 一枚の絵画のようだった。 悠久『僕の顔に何か付いてる?』 いつの間にか私の側に歩いて来ていた彼。 近くで見た彼の瞳は髪色と同じくらいに色素が薄かった。 透「いえ、何も。 見とれてました…」 素直に思ったことを伝えると、彼は首を傾げた。 悠久『君の方が…… 雪みたいに白い肌で綺麗』 透「え…?」 真直ぐに私を見つめて言われたためか、胸が騒がしくなった。 悠久『この街の人じゃないよね。 僕の名前は、如月悠久。 君の名前も教えてくれるかな?』
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