Xmas Love songs

白い世界のはじまり

悠久『なら大丈夫、かな……』

笑顔で独り言のように呟いた悠久君の言葉に、
どう反応を返すか悩んでしまった。

“大丈夫って、何がなのかな？”

聞いてみたいけれど、少し怖い。

芽生えたばかりの気持ちを、壊してしまいそうな予感がするから。

そんな私の想いに、気付いて欲しい。

そんな願いを込めて、悠久君に微笑んだ。

悠久『やっぱり……

可愛い』

大きな手が私の頭を優しく包むように触れた。

顔を覗き込んでくる細められた瞳が、私を居抜く。

透「悠久、君…？」

どんどん近付いてくる顔は、
唇が触れそうな瞬間に止まる。