Prologue

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小学五年生初め。 クラス替えとともに転校生がやってきた。 その子の名前は栗山玲奈 その子が転校生ってだけで周りは少し持て囃す。 でも、その子の持て囃されていた理由は、それだけじゃなかった。 誰もが羨むほど 誰もが憧れるほど 美しく、可愛かった。 僕もこんな子がいたのかと思うほど驚いた。 でも、僕がその子に見惚れ、心奪われたのはこの瞬間ではなかった。 君に惚れるきっかけになった出来事が二回あった。 他の奴らに見せたことがあるかは知らないけど ひょっとすると僕だけが見る事が出来たんじゃないかと勘違いしてしまうくらいの表情。
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