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留美のその言葉に、
雅人は安心した。
あのビルから出てしまえば、
不思議な現象も起きず留美が怖がることはないだろう、
拓海はそう思っていた。
それは雅人も同じだ。
ところがそのとき、
誰もいないのに自動ドアが開くのを、
たまたま自動ドアが見ることの出来る位置に座っていた雅人が、
見てしまったのだ。
しかしそのことに気付いたのは雅人だけだ。
レストランには、
勿論拓海達の他にも客はいる。
他の客が騒ぎ出さないところを見ると、
単に自動ドアの感度が良すぎることが原因なのだろうか?
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