一期一会

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白蘭は麗に 「やぁ、よく来たね。 ミルフィオーレにようこそ麗チャン。」 彼女は、医療機関で会った時よりも生き生きとしていた。よく顔が見えていなかったセイなのか。髪は紫色で、まつ毛は長く、瞳は大きく赤色の瞳だった。スタイルも良く、足が長くラインがくっきりしていた。まるでモデルの様だった。 彼女は 「有難うごさいます。白蘭様。手厚い歓迎は嬉しいのですが、あの……抱き付くのは…ちょっと。」 ハッとした桔梗は白蘭が隣に居ないことに気付いた。彼女に目をやると、白蘭は彼女に抱き付いていたのだった。まるで、飼い主に会えた犬のように。桔梗には、尻尾が見えたような。 「……白蘭様。彼女が嫌がってますよ?」 白蘭は、桔梗を見て 「しょうがないな~」 と、一言。 言って彼女を離した。
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